薔薇のない花屋#2
自分のことをお荷物だという人間に対してどう接するか。
ドラマの中に度々出てくるこのシチュエーション。脚本家の腕の見せ所だ。
オレンジデイズ北川悦吏子の場合。
自分のことを自活できない「お荷物」だという柴咲コウ。
すると母親役の風吹ジュンはこう返した。
「お荷物っていうけれど、荷物持たないで歩くのって大変よ。ハンドバック忘れてパーティーに行った時みたい。今はあなたが迷ってるんだからママがあなたを助ける」
「みんなのお荷物になりたくないの。」という酒井若菜。
「お荷物ならお荷物でいいじゃん。
そんくらい背負ったって、あの家潰れたりなんかしねぇよ。
迷惑かどうかなんて俺達が決めるんだからさ。」
と堂本剛。
野島伸司はどう書いたのか、俺は異常な期待感を持ってこのシーンをみつめていた。
例のごとくお荷物発言をし始め、「私には薔薇みたくトゲがあって安くない」と竹内結子。
自分のコートを彼女に着せ、「包装してるんです。あなたは普通の荷物と違って特別大切しなきゃいけない。とっても壊れやすいから」と最後にお姫様抱っこをする香取慎吾。
ん〜、さすが野島伸司。
こんなクサイシーン全く想像できなかった。
こんないい人絶対いねぇよと思いつつ、このドラマにどっぷりハマりつつある俺がいる。